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新聞記者

  • 2022年01月20日

 Netflixの「新聞記者(全6話)」を見ました。

 「新聞記者」は、東京新聞記者の望月衣塑子著の原作を基にしたドラマで、2020年には、韓国女優シン・ウンギョンと松坂桃李が主役で映画化され、加計学園事件をモチーフとしていましたが、Netflixの新聞記者は森友学園が主題となっており、物語の進行は現実に起きた近畿財務局の土地値引きと、これに関与した昭恵夫人付き秘書による忖度から高級官僚の事件もみ消し工作と正義感を押し殺して公文書の改竄・隠蔽・廃棄などに手を染める部下達の苦悩、赤城俊夫氏の自殺、利権を求め官邸を跋扈する民間コンサルタント会社の社長、それらをスクープする新聞記者(松田杏奈=米倉涼子)という構図で物語が進行します。

 実名は使っていませんが、森友事件に関与した人物達を想定出来るようになっています。

 映画版も見ましたが、Netflix版は、よりリアリティー感が強く表現され、総理秘書官や官邸、内閣情報調査室(内調)などが権力と部下への圧力を行使していく過程は、まるで、その通りだったのだろうと見る者を引きずり込んでいきます。

 ドラマの最後は、訴訟を起こし裁判所の前で赤城氏の妻と松田記者が初の公判に臨む場面で「ここから始まる」と話し、終わります。

 しかし、私たちはこの裁判が政府による「認諾」で幕引きされ、真実が闇の中に葬られてしまったことを知っています。

 あくまでも最高権力者を守ろうとする意識は、安倍氏が退任しても菅氏や岸田氏に受け継がれており、そして自民党を含め、立法・行政・司法の三権の組織体も人事を握っている権力を組織として守ろうとしています。

 罪深きは、全て「稀代の悪」である安倍晋三であることを私たちは忘れてはいけません。


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