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新幹線二次交通への認識の甘さ

  • 2015年03月21日

 この間、北海道新幹線の開業に関わり、新聞で『開業まであと1年:新幹線北海道へ』と題し特集が組まれています。

 今日の特集は6回目で「二次交通」について記載されていました。

 その中に、17日に札幌で開かれた「北海道新幹線開業推進戦略会議」における北海道商工会議所連合会の高向 巌会頭が発言された内容がありましたので再掲します。

 『高向氏は北海道新幹線の10両編成の定員731人に対し、親函館北斗駅と現函館駅を結ぶアクセス列車の定員が441人であることに触れ、「290人は乗れないんです。函館の人はこれでよろしいんですか」などと問題点の1例を指摘。さらに続けた。「この2次交通の問題は大変な問題だと思う。責任者は道庁だ」と出席した高橋はるみ知事をはじめ、JR北海道の嶋田 修社長や航空会社など関連業界の代表に危機感を共有するように呼びかけた。』と記事はなっています。

 まさしく、二次交通への認識の甘さが北海道経済界のトップから指摘されました。

 私も全く同感です。

 ここに、平成14年第2回定例会予算特別委員会での私の質問を掲載いたします。

 

1.北海道新幹線について

(1)アクセス列車について

 次に、函館までのアクセス列車ですが、3両編成となっており、ホームも3両分の長さしか用意されておりません。

 さらに、このアクセス列車は学園線と同レベルの通勤列車と聞いております。

 3両で定員439人(質問当時の公表数字)であり、ロングシートのため、当然、立ち席を含みますが、せっかく北海道新幹線を利用して北海道に来たお客さんを函館まで運ぶ列車が、通勤列車と同種であり、荷物も含めて、立っての移動と言うことになります。

 函館までの所要時間が約17分とはいえ、おもてなしの精神から道はどのようにお考えなのかお聞きします。

 

(2)乗客サービスについて

 当然、満席で有ることを想定しながら、731名の乗客が新幹線から降りたら、待っているのは満員439名のすし詰め列車、当然約300名はアクセス列車に乗ることが出来ません。

 このアクセス列車は15分間隔で運行されるお聞きしますが、そうなると乗れなかった乗客は次のアクセス列車が来るまで15分間ホームで待たされることになりますが、サービスの面、そして来道者が受ける北海道への印象がどのようなものとなるのか、お聞きします。

 

(3)札幌までのアクセスについて

 新幹線で来道され、まっすぐ札幌に向かう方は特急北斗、スーパー北斗に乗車するでしょう。

 今でも、減便・減速・減車両のこの特急は、運行時間帯によっては、3日前でも指定席は満席となってしまいます。

 ここに、本州方面からの来道客が乗車することになれば、通常の利用客に支障を来すだけでなく新幹線利用客にも大きな迷惑をかけることになることから、開業時までに今の減便・減速が解消されるだけでは無く、車両の増車や増便も視野に入れなければならないと思いますが、どのようにお考えなのかお聞きします。

 

 以上のような内容の質問をしましたが、道は、(1)「新千歳から札幌までのエアーポートも満席で立ったままの方がいる。17分なので問題ない。」、(2)「二次交通は、バスやレンタカー、タクシーなどの選択肢が有り、支障のないようにしたい。」、(3)「JR北海道に支障のないように申し入れる。」等のような答弁だったと思います。

 当然知事総括質疑を行いましたが、「のれんに腕押し」「糠に釘」何処吹く風の答弁でした。

 17日の高向氏の指摘から、ほぼ9ヶ月前に私が指摘した事への道と知事の認識です。

 この問題への対処を見ても、知事を代えなければと思います。


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