背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

政治へのおもねり

  • 2018年02月26日

 この国を動かしている行政(官僚・役人)は、この国の政府(政治)をどのように評価しているのでしょうか。

 官僚や役人の方々は、組織というものの管理や運営について十分に掌握し、どのようなルールに従って会議が招集され、企画立案された内容が検討され、決定までにどのような決裁の過程を経るか、そのためには説明や検討に資する必要な書類や資料を揃えること、そしてその資料等が正確なものであることが必須条件であり、関係文書は、その後どのような事態になっても決定過程の証拠となるために保存しておくことを、自らの仕事としています。

 これまでは、それぞれの省庁の官僚や役人の方々が、この国の行政に携わっているという自負・矜持に従い、組織のガバナンスとルールを基本にに行動されてきたはずです。

 しかし、安倍晋三が権力を握ってから、そのガバナンスやルールが一顧だにされず、今やルール無き政府の決定によって、行政が破綻している状態に有ると思います。

 その結果、安保法制に関わる法務省、PKO南スーダン派遣に関わる防衛省、森友学園に関わる財務省・国交省、加計学園に関わる厚労省・文科省・内閣府、裁量労働制に関わる厚労省、それぞれの役所が行ってきたのは、官僚の方々の矜持を捨てた自己保身の忖度と、隠蔽への荷担です。

 そのことが日本の将来にどのような禍根を残すことになるのか。

 一部の上級官僚の腐敗した政治への阿り(おもねり=媚びへつらうこと)を部下達はどのような思いで受け止めているのでしょう。

 官僚や役人達は、正に憲法15条2項に規定しているように「全ての公務員は全体(国民)の奉仕者であって、一部(政治家)の奉仕者ではない」と言うことを肝に銘じるべきです。

 そうでなければ、あの「佐川」のように出世しても、世間から最も軽蔑される輩に成り下がってしまいます。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.