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悪魔の報告書(ブログ3055)

  • 2022年11月23日

 防衛力強化に向けた政府の有識者会議が報告書を提出しました。

 その報告書は、有識者会議の目的がそうであったように、「イケイケどんどん」の軍拡として、海上保安庁の第4軍化、兵器開発やサイバーに関わる官・民・学の強力な連携、継戦能力の保持に関わる防衛装備品の大量備蓄、そのための軍需産業の育成を強調、敵基地攻撃能力の強化等々、そして、その財源として国民全てが安全保障の負担を担うために、様々な増税を促しています。

 岸田氏は、この報告書を「錦の御旗」として防衛3文書に危険な文字を並べるでしょうし、閣議決定を急ぐでしょう。

 この有識者会議にはアクセルを踏む輩ばかりが参加し、ブレーキ役を果たす方は皆無の会議ですが、当初、政府が想定していた「会議では防衛政策の中身まで踏み込まない、敵基地攻撃能力はメインテーマでは無い。」という思惑からかなり逸脱してしまい、新聞報道によると、会議では「反撃能力を保有すること自体の論議はもう終わった。」との発言まで出ている事を伝えています。

 まるでこの会議のメンバーは、自分達がこの国の防衛(?)政策を担っているかのような錯覚と陶酔の中で議論してきたかのようです。

 既に多くの専門家が指摘しているように、軍拡は相手国の軍拡を招きイタチごっことなること。また、相手がミサイルを撃ち出す気配をどう判断するのかの基準も無く、こちらが先制的に敵基地を攻撃すれば、国際法上も戦争を仕掛けたことになり、その事で相手が攻撃してきても、極超音速や変則的な飛行をする敵ミサイルを迎撃する事は理論的にも不可能である事が明らかとなっています。

 有識者会議は、それらのことを科学的に検証した形跡もありませんし、外交能力にも触れていません。

 この国を破滅へと導く有識者会議、これが閣議決定され現実味を帯びたとき、いや、相手国との関係がエスカレートし、考えたく有りませんが有事が発生したときには、勇者としてではなく、戦争犯罪人として後世に名を残すことになることでしょう。


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