背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

後手の知事判断

  • 2020年11月10日

 道内の1日の感染者が200人を超え、警戒ステージが3に移行しましたが、無症状・軽症も含めた感染者数が1,000人を超え、宿泊療養施設(定員670人)が満室となって、自宅待機を余儀なくされています。

 この間の経験から、自宅待機は家族感染の可能性が高く、極力ホテルなどの宿泊施設に収容し症状の変化を観察しながら、入院が必要な感染者と定期的なPCR検査を実施することにより陰性に向かう感染者を判別する事が、医療機関に過度の負担をかけない方法としての有効な手法でした。

 第3波といえる今般の感染拡大は、気温が下がってきた10月下旬頃から1日の感染者数が50人を超え、徐々にその数が増加してきていました。

 とりわけ、道都である札幌で感染者が感染者が増え続け、クラスターを呼び、コロナ感染者を受け入れてきた国立病院機構北海道医療センターまで、医療関係者を中心にクラスターとなってしまいました。

 道と札幌市はやっと次の宿泊料用施設の用意を始め、追加された施設が利用できるようになるのは今週末とのこと。

 従って、今日を含めて4~5日間の間、陽性者が自宅待機を余儀なくされる事になってしまいました。

 道内で感染の第2波が訪れた4月から7月のときを教訓に、小康状態が続いた8、9月には、更に感染が拡大した場合に備えて指定宿泊療養施設として協力してくれるホテルなどの登録を先んじて行ってきたのでしょうか。

 また、道と札幌市は、感染者が拡大してきた10月下旬から様々な具体的準備を始めるべきだったのではないかと残念に思います。

 知事は、その時点でもGO TOトラベルを中心とした経済対策を横睨みし、警戒ステージを1から2に移行することに躊躇していましたが、道庁でもあちこちの部局で職員が感染し、日々の感染者が連続100人を超えてきたことを踏まえ、やっと決心したのか専門家委員会の意見を聴取し、庁内各部長等による本部員会議を経てステージの移行を判断し、10月28日にステージ1から2に移行、その事を議会に報告したのは11月4日の道議会保健福祉委員会においてです。

 しかし、ステージ2への移行からわずか10日後にステージ3への移行を判断せざるを得なくなったことは、まさしく、経済への悪影響を極力抑えようとしたことによる後手の判断だと言わざるを得ません。

 医療機関や医療関係者の充足や宿泊療養施設の準備など、次の感染拡大に備える対応が十分でなかったこと、判断が後手にまわったことで、感染者だけではなく死亡者が増えることになれば、知事が自ら話していた「結果責任」が問われることになります。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.