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帰らない北方領土

  • 2019年06月05日

 日ロ外相会議が行われ、具体的な経済活動について意見が交わされたようです。

 しかし、経済活動を行うためには双方の国民が自由に往来することが基本であり、そのための新しい枠組み(双方の法的立場を害さない方法)が必要となりますが、ロシアは北海道とサハリン州間の短期査証(ビザ)免除制度を4島にも導入することを提案、日本はこれに難色を示し即答を避けました。

 ロシアがビザを免除するということは主権がロシアにあり、ロシアが免除してあげると言うことに繋がります。それを受け入れれば、4島はロシアの主権がおよぶ地域と認めることになってしまいます。

 日本はサハリン(旧樺太)がロシア領であることは認めていますが、4島は日本の固有の領土と一貫して主張しています。

 しかし、ロシア政府はサハリン州の構成地域としてサハリン地区(旧樺太)、小クリール地区(歯舞群島・色丹島)、大クリール地区(国後島・択捉島・千島列島)と定めており、サハリン州の住民として同じ取り扱いを4島にも行うのは至極当然という立場です。

 ビザの相互免除は北海道とサハリン州とされていますが、いずれは双方の全国土にも適用されることになるでしょう(サハリン州の住民とロシア国民を差別するわけにはいかないという理由か?)。

 これが実施されるとビザは免除となりますが、パスポートは持参することになります。

 つまり、北方領土がロシア領であることを認めることになります。

 安倍晋三氏は既に北方領土返還を諦めたとも言われています。

 ロシアの大手新聞イズベスチャーはロシア外務省高官の話として「日ロ平和条約交渉の打ち切りで日ロ首脳は合意済み」と報じたと日刊ゲンダイに掲載されていました。

 G20で「ビザの相互免除」が合意されたら、まさに北方領土は諦めたということと同意のこととなります。


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