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宿泊療養施設の増設

  • 2021年01月27日

 函館市長が22日記者会見を行い、市内の新型コロナウィルス感染状況について、<「流行地と同じ状況にあり、緊迫している、市内の直近1週間(14日~20日)の人口10万人当たりの新規感染者数は41.68人と国の感染状況の指標で最も危険な『ステージ4(25人以上)』を超えた」とし、「感染を広げない努力をお願いしたい。」と市民に呼びかけた。>と函館新聞に掲載されていました。

 市によると、14日から20日までの1週間の新規感染者は105人、先週(8日~14日)の60人を大幅に超え、検査陽性率も11.4%(先週は9.7%)と増加し、数字はステージ4に該当するとし、さらに無症状者や軽症者が療養する宿泊料用施設は定数110室でだが18日に80人を超え、受け入れには消毒やゾーニングのために1フロア毎の入れ替えが必要なため、これまで3日間で24人の市民に自宅待機を要請したが、21日から再度受け入れを開始し、週末までにはもう1フロア開く予定なので待機は解消できると見込んでいるとのことでした。

 しかし、週が明けて、今週に入っても函館市は連日感染者が増加しています。

 明和園のクラスターだけではなく、函館大学野球部のクラスター、自衛隊普通科連隊函館駐屯地のクラスター、そして、今日は市内7番目のクラスターとなる函館少年刑務所で6名の感染が明らかになりました。

 多くの市民から、宿泊療養施設の2棟目についての要望が寄せられています。

 この間、宿泊療養施設について、函館市や渡島総合振興局からの事情聴取などを行いましたが、同じコロナ対策を推進する行政間に若干の温度差のあることが分かりました。

 宿泊療養施設を設置するのは都道府県の権限ですので、渡島総合振興局長が渡島保健所(渡島総合振興局内)と供に渡島全体の感染状況を勘案して道庁に設置されている「感染症対策本部(本部長:鈴木知事)」内の指揮所と協議し、指揮所が宿泊療養施設を設置するかどうかの判断をします。

 当然、指揮所は全道全体を勘案しながら判断することになります。

 一方、保健所政令市である函館市は、函館市内の感染状況を勘案し市民の不安を解消しなるべく自宅待機者数を少なくするために宿泊療養施設の設置を要望しています。

 また、函館市内の宿泊療養施設には北斗市はじめ渡島管内の感染者で軽症や無症状の方々も利用しています。

 全国的に宿泊療養施設に入るにも調整と待機を余儀なくされ、自宅で症状が悪化し死に至る例が後を絶ちません。

 なるべく、1棟で無駄なく対処できないかと考える道庁とその意向を汲む渡島総合振興局、1棟目が綱渡りの運営となり自宅待機が増えてしまうことから早く2棟目を用意して欲しい函館市。

 渡島総合振興局は、「宿泊療養施設であっても自宅療養であっても、日に何度か保健所から体温や体調の確認があるだけで違いは無いのでは。」と話しますが、宿泊療養施設は、医師や看護師が常駐しています。急激な変化に対応できる事になっていますが、自宅の場合はそうはいきません。

 独居の場合、急激に体調が変化しても周りに誰もおりませんし、保健所に連絡できるかも定かではありません。また、家族と同居している場合は家族への感染の恐れがあります。

 何より、宿泊療養施設は感染しても「放って置かれているのでは無い」と言う安心感があります。

 北海道は、感染者が少しずつ減少し現在(1月20日~26日)はステージ3となっていますが、函館市の場合はステージ4の状況が続いています。

 不安を解消するために、2棟目の設置を早急に行うか、現在のキャパシティー110室より大きなホテル(200室程度)に変更するか、この間何度か道に申し入れていますが、改めて状況を整理して取り組んで参りたいと思います。


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