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大間原発の津波想定

  • 2017年03月01日

 原子力規制委員会が、先般、建設中の電源開発大間原発についての新規性基準適合審査会合において、電源開発が示した津波最高6.3mについてさらに高くなる可能性があると指摘して、再検討するように求めました。

 これに対し、電源開発は「日本海側の北海道南西沖から青森県西方沖にかけて延長340kmの海底断層がずれ動く場合、その際に最大6.3mに達する」と説明したようですが、規制委は「津軽海峡の地形は複雑であり、津波の跳ね返りなどでさらに高くなることも懸念される」と改めて見解を付しました。

 報道によると、建設計画では、大間原発は海抜12mに建てられ、沿岸部に高さ3mの防潮堤が設置されることから高さ15mまでの津波に耐えられると電源開発は主張しているようです。

 さて、先般北海道防災会議地震専門委員会が発表した最新の北海道沿岸の津波・浸水予測によれば、津軽海峡に面している松前町で最高26.3mに達するとの予測されました。 太平洋側については、今回の新しい知見による予測以前のものですから、あまり参考にはなりませんが、それでも函館市で10mを予測しています。

 さらに、地震発生から津波が届くまで、最短1分との予測も出されました。

 規制委員会が津軽海峡の地形は複雑だと指摘するように、下北半島は、その昔の地殻変動によって隆起して出来た半島であると言われています。

 従って、新たな地震によっては地殻そのものに変化が生じることも皆無ではありません。

 こんな所への建設は、所詮、無理があったのではないかと思います。


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