背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

在沖米軍の感染

  • 2020年07月19日

 在沖米軍のコロナ感染者数が17日現在で141人となりました。

 沖縄県の今日現在の感染者数が149人なので、県内の数に匹敵するまでの勢いで増えています。

 在沖米軍(公表)は約2万2,000人、家族約2万人、合計で4万2,000人となっており、沖縄県の人口は約145万人です。

 米軍の事情(艦船への乗船や、日本国内の他の基地への派遣等)を別にして、感染率を単純に計算しますと、在沖米軍が0.3%で、県民は0.01%となり、県民の30倍に及ぶ感染率となっていますが、日米地位協定により日本は何の手出しも出来ません。

 先日は、米軍関係者を乗車させたタクシーの運転手が感染したことが明らかになり、米軍から県民への感染という不安が現実のものとなりましたが、基地との関係はタクシー運転手だけでは無く、基地内で働く労働者や出入りする業者など、様々な方が感染に晒されることになります。

 基地内の仕事は様々で、事務から清掃、食料関係、取り上げたらきりが無いくらいの多様な業種の方が出入りしており、これらの方々への検査は十分ではありません。

 やっと、県が中部地区にPCR検査の検体採取センターを設置することで調整を進めているようですが、これは、米軍によって引き起こされる感染に対応するものであり、本来であれば日本政府が行わなければならない対策である事は自明です。

 これまで、県民の感染者は5月以降の自粛行動で68日間、感染者を出してこなかった努力が、コロナ対策に甘い米国の軍隊によって水泡に帰すことになります。

 ここでも、沖縄県民は米軍の犠牲にならなければならないのでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.