背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

嘘の答弁と答弁拒否

  • 2020年12月07日

 11月24日発表の衆議院調査局によると、安倍晋三氏による昨年の「桜・前夜祭」に関わる国会答弁で33回にもおよぶ「嘘」の答弁をしていたことが明らかになりました。

 19年2月17日に行われた衆院予算委員会において立憲民主党の小川淳也議員への答弁では7回も虚偽の答弁を行っていました。
極めつけは、「私の答弁を信じていただけないということであれば、そもそも予算委員会は成り立たない。」と答弁したことです。

 まさしく、答弁が嘘であったのですから、今年の通常国会で行われた2月17日の予算委員会は成り立たず、改めてご本人が出席した集中審議を行わなければなりません。

 「嘘も百回言えば真実になる」という、かつてナチス・ドイツの宣伝大臣であったヨーゼフ・ゲッペルズの言葉を地で行く行為です。

 ゲッペルズは、「例え嘘であっても繰り返し言い続けることにより、誰もが真実と感じられるようになる。特に内容の規模が大きければ大きい程、効果がある。」と、プロパガンダに利用していました。

 安倍氏の「嘘」は幼い頃からのものであると、乳母の久保田ウメさんが言っています。

 「小学校低学年の夏、夏休みが終わりに近いある日、『晋ちゃん、宿題は終わったの?』と訪ねると『ウン、終わったよ』とシレっと答えた。ところが、ウメさんが見ると何もかも真っ白。ウメさんが代わりにやってあげた。」と共同通信の当時の記者が伝えています。

 宿題をやったという嘘は、誰でも経験がある事でしょうが、安倍氏の場合、その後も「嘘」を言っても誰かが何とかしてくれるという家庭に育ち、それが今でも抜け切れていないのだと思います。すなわち、「嘘」を言っても責任を問われないと。

 国会での嘘は、当時の野党だけでは無く、与党の自公の方々も欺されたということであり、裏切られたということです。しかし、当の安倍氏には罪の意識はありません。

 嘘を言えばその責任を問われるという大人の社会を、東京地検と国会、国民はきついお灸と供にきちっと教えなければなりません。

 さて、その「嘘つき首相」の後継者である菅氏は、嘘の言えない首相なのか、日本学術会議に関わる予算委員会では、「名簿は見ていない。」、「6名を外した名簿は杉田秘書官が関わった。」と、あっさり白状しました。

 しかし、その代わりにこの首相は答弁拒否を得意とする首相です。

 11月5日からの臨時国会では、なんと「お答えを差し控える。」と、111回も答弁拒否を行いました。

 憲法第72条には、「内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務および外交について国会に報告し、並びに行政各部を指導監督する。」とし、報告義務を課していますので、知り得ることは報告しなければなりません。

 しかし、菅氏は国会での議論に欠かせない報告をしない、答えない首相ですから、それ以上、議論が続かず深まりません。

 嘘をつく首相の後は、答えない首相。国民は何を信じれば良いのでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.