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吉川「鶏」事件

  • 2020年12月06日

 連日報道がある吉川隆盛元農水相の贈収賄事件ですが、同時期に東京地検で捜査が進んでいる安倍氏の桜・前夜祭を、国民の目から薄める効果も果たしているように思えます。

 さて、本筋の吉川「鶏」事件ですが、ここに来て逃げられない状況に陥っている様に感じます。

 一日一日、その内容が明らかになってきていますが、今日のダイアモンド・オンラインでは、<全国紙社会部デスクによると、吉川元農水相は元代表(アキタフーズ)と大臣室や議員会館で少なくとも8回にわたって面会、このうち3回、大臣室で現金を供与した疑いがある。>と記載されています。

 国際飼育基準のアニマル・ウェルフェアー(AW)を巡っては業界団体が18年11月、吉川元農水相に国内の実態に沿った基準の作成を要請。

 その結果、国内ではAWの基準を適用しないことになったほか、事業者の減収補填の対象を大規模生産者に拡大したり、価格安定のための需給調整で鶏を処分した業者への奨励金の増額が実現しました。

 函新(読売配信)では、<関係者によると、元代表は周囲に「AWは大臣に直に交渉しているから大丈夫。」、「お礼をしているから厳しい話にはならない。」と話したという。>と掲載しています。

 贈賄側は、AW基準の緩和、減収補填、奨励金などを当時の吉川元農水相に直に話していること、更にそのためにお礼として現金を渡した事も認めており、収賄側は、報道されることを事前に知った上で「入院」となったわけです。

 相変わらず、「お代官様と越後屋」の関係が自民党の文化として連綿と継承されていることが、最近の甘利明氏、下村博文氏、秋元司氏そして吉川貴盛氏を見ても明らかです。

 ちなみに、「AERAdot」では、<TPP交渉のハワイ会合へ自民党TPP交渉派遣団に元会長が随行し、「自民党の先生方に、協会としてお世話になるので合計で80万円を渡した。」>と養鶏協の理事に話した事、また、<この時の自民党TPP交渉派遣団は、西川公也元農水相、TPP対策委員会の森山裕委員長、宮腰光寛委員長代理兼事務総長、吉川貴盛事務局長、小野寺五典幹事長の5人で、森山氏、西川氏、宮腰氏は事実関係を認め、西川氏と宮腰氏は返金したとし、小野寺氏と吉川氏はそのような事実は無いと否定した。>とも掲載しています。

 何れにしても、養鶏協と自民党はズブズブの関係であるのは明らかです。

 国会開催中は逮捕を逃れる議員特権がありますが、国会は5日で閉会となりました。

 通常国会が開会する来年の1月18日までに、検察はどこまで捜査の網を狭めることが出来るのか、注視しなければなりません。

 道議会には、ご子息が道議会議員として自民党会派の幹事長を務めており、親の疑惑とはいえ、ご子息の心痛は計り知れないものと推察します。

 彼の将来にも大きく影響する事になるかも知れません。吉川元農水相は浄く全てを話し、晩節を汚す事の無いようにして欲しいと思います。


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