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冬のコロナ

  • 2020年11月15日

 想定されるだけに、事前にしっかりとした対応を講じておくべきだと思います。

 寒さが日に日に強まっていく中、それに呼応したようにコロナが蔓延し始めました。

 北海道から沖縄まで毎日のように感染者数が更新され、中川日本医師会会長は、「国には、地域の感染拡大の兆候をできるだけ早期に察知して、先手の対応を取って欲しい。」と発言、併せてGO TOトラベルについて「今後の感染拡大の状況を見ながら、急速な感染拡大の兆候が見られた場合、柔軟に見直しを考えていただきたい。」と移動による感染拡大が原因の一つと分析、さらに「全国的な感染者の急増が続けば、医療提供体制が全国的に逼迫することは明らか。」と懸念を表しています。

 長瀬北海道医師会会長も、松家札幌市医師会会長と供に会見を行い、「北海道へのGO TOトラベルはなるべく控えて欲しいと思っている。行政や経済界など、様々な立場があるが、医療側として控えてもらう方向で強く意見を述べていきたい。」と話しました。

 すなわち、医療提供側として、GO TOがこのままの状況で推移すると感染への対応に医療体制がついて行けず、医療崩壊が想定されるということを、医師という立場を踏まえて穏やかに主張したものと受け止めます。

 しかるに、菅氏は官邸での記者会見で、GO TOも、緊急事態宣言についても「現時点において、そんな状況にはない。」と話し、「今一度、基本的な感染拡大防止対策に努めていただきたい。」と国民を突き放しました。

 菅氏には感染が拡大しているという認識はなく、「感染は偏に国民一人一人が自分の責任で予防すべきだ」ということなのでしょうか。

 日刊ゲンダイには、中原秀臣西武学園医療技術専門学校長が「安倍政権も後手後手だったし、アベノマスクに代表されるような失敗だらけでしたが、少なくとも対策はしていました。それに比べて現政権は何もしていない。菅首相が就任時に『新型コロナウィルス対応が最優先』、『国民のために働く』と繰り返していたのは嘘だったのでしょうか。これだけ急速に感染が拡大しているのは、季節的な要因に加え『GO TO』で人の移動が活発になっているからです。医師会も警告を発している。それなのに『GO TO』の全国的な実施にこだわる神経が理解できません。せめて専門家の意見をちゃんと聞いて欲しいと思います。」とのコメントが掲載されていましたが、まさにその通りだと思います。

 北海道は今までに無かった14振興局の全てで感染者が表出してしまいました。

 地元の函館市でも連日感染者が報告され、繁華街に関係する様々な噂が出始めました。

 当然、繁華街は閑散としていますし、飲食店にも大きくしわ寄せが生じています。

 感染を押さえるには各自の予防が基本ですが、既に出来る範囲での予防は行っています。 しかし、問題は寒くなり空気が乾燥するとウィルスは長時間浮遊するという事です。

 米国メリーランド大のグループの調査によると、1~3月上旬のデーターを基に東京を含む世界50都市の気温や湿度、感染状況を分析した結果、気温5~11度で湿度が比較的低い地域で感染が拡大していました。

 北京大では、3月下旬までの166ヶ国のデーターを基に感染者と気象条件を調べた結果、平均で気温が1度上がると感染者は3.08%減り、湿度が1%上がると感染者は0.85%減っていた事が分かりました。

 これから、気温は徐々に下がり、湿度も下がって空気が乾燥してくる冬を迎えます。

 今年は2月の雪まつりから道内の感染が始まり、春以降に感染が拡大しました。

 しかし、既にコロナが蔓延している12月、1月を迎えるのは初めての経験です。

 そして、医療過疎地が多い北海道、雪道で迅速な医療提供にも課題が横たわります。

 議会としてもしっかりした体制を道と国に求め、できる限りの備えを固めたいと思います。


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