背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

公共交通と感染予防

  • 2020年09月24日

 22日、久しぶりにJR北海道の特急北斗に乗車しました。

 23日は道議会第3回定例会一般質問最終日となることから、1日前の22日に札幌へ向かいました。

 4連休の最終日と言う事もあって、自由席はもちろん指定席も7~8割の席が埋まっていました。指定券の購入時にみどりの窓口のJR職員に「久しぶりに連休は混んでいますね。」と尋ねたら、うれしそうに「有り難いですね。」と話していました。

 列車に乗車してから思ったのですが、空港では搭乗手続きをする時に熱感知器で体温を測り、消毒用アルコール液も数カ所に設置していますが、JRの駅には熱感知器も無ければ消毒用アルコール液も設置していませんし(消毒液は私が気づかなかっただけかも)、車内でのマスク着用も緩い状態で、飲食もお喋りもごく普通でした。

 当日の車内は、先程掲載したようにほぼ満席に近く、例えば、二人席に一人が座るというソーシャル・ディスタンシング的配慮もありません。

 「赤字のJR北海道に、そのようなことを求めるのは酷な話だ。他のJRも連休は満席で運行している」と反論される方もいらっしゃると思いますが、そうであれば心理的に少し緩んでいるのだと自覚しなければならないのかもしれません。

 北海道は、今でも札幌圏を中心に連日二桁の方が新規の感染者となっています。

 そして、北海道は独自の「新・北海道スタイル」提唱し、8月・9月を集中対策期間としており、その中には事業者のビジネススタイルとして3密を徹底的に回避することを求め、ソーシャル・ディスタンシングで感染リスクの低減をはかるとしています。

 一方、、国交相の求めにより、日本バス協会、全国ハイヤー・タクシー連合会、日本旅客船、鉄道連絡会、日本トラック協会、定期航空協会、全国空港ビル事業者連合会などの各公共交通業界が、独自の新型コロナウィルス感染症予防対策ガイドラインとして、従業員や乗客に対するマニュアルを作成していますが、そこには、具体的なソーシャル・ディスタンシング等の特別な配慮を求めておりません。

 仕方の無いことかも知れませんが、そこにも、感染予防と経済活動の相反関係が感じられてしまいます。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.