背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

会議は踊る

  • 2018年10月21日

 JR北海道の6者協議が行われましたが、今回も具体的な対応策に入ることが出来ず、国交相鉄道局、JR北海道、道は当事者としての考え方を述べることが有りませんでした。 国交相鉄道局は「道や市町村も関わり、努力することが大切だ」と言い放し、JR北海道は「一定程度国、地域の支援の合意形成をお願いしたい」と他力本願に終始、道は「国は他の都道府県と同類に北海道を扱うのではなく、道内事情にあった新制度の構築をお願いしたい」と国任せ。

 国、道を含む自治体の支援を受けて存続する方向となった8区間の具体的な支援策について、この6者協議で示す事により今後の各線区ごとの協議へと移る事が可能になりますが、それぞれの考え方が示されず、相手の出方ばかり気にして「後出しじゃんけん」に終始する3者。

 こんなことでは、当該自治体がどのような関わりになるのか、まったく霧の中ということになります。

 時間は待ってくれませんし、そう言っている間にも運行する度に赤字は膨らんでいきます。

 そして、JR北海道は19年10月からの運賃値上げの方針を明らかにしました。

 今後の北海道の鉄路がどのようになるのか、JR北海道や国、そして道や関係自治体の関わりや将来に向けたロードマップも見えない中で、利用者に値上げだけを押しつけてくることは理解が得られないものだと思います。

 JR北海道で函館~札幌間をいつも往復する目で見ていると、北斗・スーパー北斗は車両が7ないし8輌編成となっていますが、1車両当たりの乗車率は30%~60%程度ではないかと思います。

 朝早い便や夜遅い便などは20%を切る時もありますが、車両数は同じく7・8輌での運行です。

 日中でも自由席に座ることが出来ないなどということは、ほとんど無いだろうし、車両数を少なくすれば、燃料も少なくなるのではないかといつも思ってしまいます。

 車内販売など(自販機も無い)のサービスを低下させ、運賃値上げなどを利用者に転嫁しますが、今後のJR北海道の行く末は示さない。

 このようにお互いを牽制し合って、意味のない時間を浪費する協議を「会議は踊る、されど進まず(ウイーン会議)」と言います。

 なんと無責任な会議でしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.