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五輪に医療スタッフ

  • 2021年04月26日

 東京五輪の開催には、期間中延べ約1万人の医療スタッフが必要だと言われています。

 オリンピックは7月21日(一部、ソフトボール・サッカーの試合が始まる)から8月8日までの19日間、パラリンピックは8月24日から9月5日までの12日間となっており、事前の入国や選手村への入村、帰国までを考慮すると更に前後1~2週間が加わり7月初旬から9月上旬までの約2ヶ月半ほど選手・関係者が滞在することになります。

 このほど、五輪組織委員会が日本看護協会に対して看護師約500人を大会の医療スタッフとして動員するように要請をしたことが「新聞赤旗」に報道されました。

 その要請内容は、<「組織委員会では、大会時に競技会場等医務室を開設する予定であり、看護職の皆様に広くご協力を募って参りましたが、新型コロナウィルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至っています。・・・」と説明し、全国から看護師約500人を集めるよう求めており、活動場所として競技会場、選手村総合診療所(発熱外来含む)、選手村分村、宿泊療養施設などで、新型コロナ感染症の発生を前提とした対応とし、参加日数は原則5日以上、早朝・深夜も含め1シフトあたり9時間程度としています。その他に、大会前の5月~7月に開催される研修は「必須」としています。> 今、緊急事態宣言が発出され、対象都府県では病床使用率が100%を越えるなど医療が崩壊状態に陥っています。

 他の道県でも、「蔓延防止等重点措置」地域の指定や、それでも感染者が減少しない場合、緊急事態宣言の対象地域とするよう国に要望することを検討しています。

 日本医師会や看護協会でも、医療従事者が不足している地域への応援や派遣のマネージメントを行っていますが、全国的にも余裕が有る地域は少なく、1人・2人出すにも苦渋の中での判断となっています。

 ましてや変異株への対処もおぼつかなく、重症化が増え続けており、一方、ワクチン接種もこれから本格化するはずです。

 医師や看護師の皆さんの目の前には、患者がいます。それを五輪の開催のためということで見放していいものでしょうか。五輪は国民を犠牲にしてまでも行うべきでしょうか。

 結論は明らかです。五輪は中止すべきです。


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