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事前審査を考える

  • 2017年12月09日

 今・国会では、自民党が若手にも発言する機会を増やすことを打ち出し、予算委員会や各委員会において、野党の質問時間を削り、与党の質問を実質的に増やしてしまいました。

 その結果の国会を見てみると、与党の質問は若手ではなく、ほぼベテランが行い、それも質問と言うよりも政府の応援演説のようなものでした。

 当初は若手の質問時間を増やす事だったはずが、いつの間にか議席数に比例した質問時間配分を行うべきとのことになってしまい、実質的には与党の質問時間の割合が増えることになりました。

 しかし、与党と野党では法案に対する関わり方が全く違うことはご存じの通りです。

 与党は、法案や予算案提出前に十分な党内説明と協議を重ねる「事前審査」という制度をフル活用して、国会に提出する前の政府案に与党の要望を十分に反映させる事が出来るシステムになっており、与党議員が国会で重ねて質問する必要性は薄いとされています。

 一方、野党には事前審査というものはまったく無く、提案されて初めてその内容についての質疑が許されます。

 与党が議席数に比例した質問時間を要求するのであれば、野党にも「事前審査制度」を利用させるのが公平な審査だと思いますが、本来、この「事前審査」なるものを行うことには問題が有り、国会が形骸化する元凶であるとも言われています。

 このことは道議会にも言えることで、道の官僚は与党には十分に気を遣い、野党には「それなりに」という体質です。

 与党も野党並みだとすれば、道議会でも与党の再質問や再々質問が行なわれてしかるべきですが、例外を除いて自民党の再質問、再々質問は聞いたことがありません。


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