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不戦の宣言を

  • 2022年01月05日

 「2022年2月22日22時22分22秒に不戦の宣言を」と呼びかける動きが始まりました。

 2が12個並ぶというのはこの時しか無く、13個並ぶのは2222年まで待たなければなりませんがそれは200年後という想像も付かない23世紀のことになりますから、
今年の12個が現実的には最大の繋がりということになります。

 この時に、10代以上で太平洋戦争を経験した85歳以上の著名な長老達が、東アジア各国の首相に「もう戦争はしない」と宣言することを呼びかけようと発起人の西原春夫元早稲田大学総長が呼びかけ、それに呼応した作家の瀬戸内寂聴氏(生前に参加)、平岩弓枝氏、登山家の三浦雄一郎氏、茶道裏千家宗匠千玄室氏、元東京大学長の有馬朗人氏、狂言師の野村萬氏、元国連事務次長の明石康氏など20名が名前を連ねました。

 私の父も志願兵として中国の前線に派兵され、その後敗戦を迎えて復員しましたが、父の口からは戦争の体験を語ることはありませんでした。

 父が亡くなって身の回りの物を整理したときに、いくつかの勲章のようなものが見つかり、そのことで父の戦争体験を想像することができました。

 名を連ねた方々は、主に内地(国内)での体験ですが、戦時における不安や恐怖、飢餓や絶望などを語り継がなければ「戦争」そのものが全ての人類の記憶から無くなり、また同じ過ちを繰り返すのではないかと危惧し、「誰もが覚えやすい数字を宣言の日にして、あらためて戦争放棄を世界に伝えたい。」とプロジェクトを考えそれに参加しました。

 折しも、米国、ロシア、中国、フランス、英国の核保有国が「核戦争の回避こそが最重要責務であり、核兵器は防衛、侵略の抑止、戦争防止を目的とする。その他、核拡散を阻止し、核軍縮交渉も続ける。」、「核戦争に勝者なし、決して闘ってはいけない。」という共同声明を発表しましたが、今更何を言っているのかという感があります。

 核兵器は、自国の防衛や他国からの侵略を抑止し、戦争を防止するツールだというその言葉は、核兵器を持つための言い訳としか思えません。

 百歩譲って素直に受け止めれば、「核保有国が戦争を回避する努力を今後は加速する。」と思えなくもありませんから、ほんの少しだけ評価を致しますが、先のプロジェクトこそ国の責任者が率先して宣言し共同声明とすべきものだと思います。

 そんな中、北朝鮮がまたもや弾道ミサイルの可能性の有る飛翔体を発射しました。

 これは、日本を含めた極東アジア地域の平和と安定を脅かす行為であり、決して許されるものではありません。

 混沌としている国際関係ですが、「不戦の宣言」への呼びかけが東アジアだけでは無く世界中の首相が呼応する1歩として前進することを祈ります。

 今年の2月22日22時22分22秒がとても楽しみになりました。


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