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ヤジ事案について取り上げ

  • 2019年08月06日

 今日は、北海道議会月例委員会が開催されました。

 所属が総務委員会なので、道警も所管しています。

 先月15日に札幌駅前で行われた安倍晋三氏の街頭演説時に起きた、ヤジ事案について会派とも相談し道警に対する質問をすることにしました。

 これまでの議会の慣例で、議長・副議長・監査委員は質問を控えることになっていることから、同じ会派で総務委員の山根議員にお願いし、委員会の臨みました。

 委員会では、道警に対し事案の確認になぜ時間がかかっているのか、拘束・強制的な排除に到った法的根拠、警察職務執行法における解釈、公職選挙法のどの条文に違反したと認識したのか、知事にも事案の経緯について説明をしていないが、今後、知事や議会にも説明する考えはあるのか等を問い質しましたが、この事案が東京都在住の男性により排除・拘束が特別公務員職権濫用罪(刑法194条)と公務員職権濫用罪(刑法193条)に該当するとして札幌地検に告発していることから、委員会質問について、ほとんどの項目に対し「本件に対する告発状が札幌地検に提出されていることから、お答えは差し控えたい。」を繰り返すばかりでした。

 委員会には、公安委員会委員長にも出席を求めていましたので、公安委員会としての見解なども求めましたが、「公安委員会として、事実関係の確認状況や申し入れ書の受理について報告を受けた。」、「告発状が提出されるに到ったことは残念。」、「今後とも、不偏不党かつ公平中立を旨として職務を遂行すること、道民の期待と信頼に応えるべく職務に当たること、事実関係についてしっかりと確認し、道民に判りやすく説明を行う事を指導し、今後も適切に道警を管理する」との答弁でした。
図らずも、東京都の男性が札幌地検へ告発した事により、それを口実とされて道警の答弁を引き出す事に制約がかかったことは残念ですが、今回の質問では、道警が「現場でのトラブル防止の観点から措置を講じたもの」と明確に答えました。

 これはとても大きな発言だったと思います。

 トラブル防止の観点とは、既に起きている「既遂」への対処なのか、トラブルに至っていない「未遂」への対処なのかということです。

 防止は書いて字の如く「ふさぎ止める」ことで、予防は「あらかじめ防ぐ」ことです。

 何処までの範囲が道警の言う防止なのか、そして予防との境目は何処なのか?

 禅問答のようですが、大きな鍵になると思います。


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