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スペシャル・オリンピックス

  • 2019年10月04日

 皆さんは「スペシャル・オリンピックス」と言うのをご存じでしょうか。

 知的障碍の方のスポーツ大会で、身体に障碍を持たれている方々のためのスポーツ大会はパラリンピックが有りますが(知的障碍も含む)、このスペシャル・オリンピックスというのは、知的・発達障碍の方の自立や社会参加を目的として日常的なスポーツプログラムの提供やその成果の発表の場としての競技会を開催する国際的なスポーツ組織で、米国のジョン・F・ケネディーの妹であるユーニス・ケネディー・シュライバーが、自身の妹でもあるローズマリー・ケネディーに知的障碍があることから、自宅の庭を開放して知的・発達障碍のある35人を招いてデイ・キャンプを行ったのが始まりです。

 障碍のある方にもスポーツという機会を提供して、スポーツの楽しさと自身の可能性を追求し、ボランティアの方々とも共生の意義を広めていく事が目的の事業となって、今では、150を超える国と地域で、170万人の知的・発達障碍のある方と50万人のボランティアが活動しています。

 現在の日本では、1993年にスペシャル・オリンピック・日本(SON)が設立、2012年には「公益財団法人スペシャル・オリンピックス日本」として活動しており、このSONの理事長がオリンピアンの有森裕子氏で、北海道でスペシャル・オリンピックス2020冬期大会が来年2月に開催されることから、この度、北海道議会議員研修会の講師をお願いしました。

 有森氏は1992年バルセロナ大会ン銀メダル、1996年アトランタ大会銅メダルを獲得したマラソンランナーとして有名ですが、北海道とのゆかりも多く、自身のトレーニングの他、北海道マラソンにも出場し、全道各地で交流を深めている北海道の応援団でもあります。

 今回は、このスペシャル・オリンピックスの活動について約1時間の講演をしていただき、参加した議員もこのSOに対しての理解を深めました。

 SOのアスリート宣誓は「私達は精一杯の力を出して勝利を目指します。例え勝てなくても、がんばる勇気を与えて下さい。」という古代ローマで剣闘士が闘技場に入る時に口にした言葉を引用しています。
そして、SOの競技は、参加した全ての選手が表彰台に上がり、全員表彰をしてその努力を称えます。

 また、このSOは「ユニファイド」という取り組みも行っています。

 ユニファイドとは、チームスポーツで、障碍を持つアスリートと同等の競技能力のある健常者が混成チームを作り競技を行うことを言います。

 また、SOには多くの企業が協賛し、また多くのオリンピアンも協力をしてくれています。

 有森理事長の講演を聴いて、多くの議員が来年の北海道大会を期に北海道でも多くの地域でSOが根付いてくれることを願い、そのお手伝いをすることを誓い合いました。


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