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カジノ誘致

  • 2013年10月21日

カジノについて、興味深い数字を知ることができました。
今まで、カジノといえば「ラスベガス」を思い出すくらい、世界一のカジノ都市であることは言うまでもない事実と思っていましたが、近年マカオがカジノに力 を入れており、アジア地域でもマレーシア、フィリピン、ネパール、韓国、さらに、インド、スリランカ、カンボジア、2005年にはシンガポールにもカジノ ができました。
その中にあって、マカオがラスベガスを抜いて世界一の収益を上げ、2012年の売り上げが3兆3,200億円であったとのことです。
また、我が国のパチンコ・スロットの売り上げは、同じく2012年には19兆660億円となっており、世界一のマカオのカジノの約6倍となっているとのこと。
(私は、競輪、競馬、麻雀、パチンコなどのギャンブルはやらないですし、ここでは、パチンコやスロットについての歴史的背景などは語りません。)
一方、我が国のギャンブル依存症の数は、100万人を超えているといわれます。
そして、ギャンブルは勝ち続けることはあり得ず、必ず負けるもの、その負けが込む事で、悲劇もおこります。
勝てば勝ったで、また射幸心をあおり、負ければ負けたで取り戻そうと無理を重ねる。
これまでに何度も繰り返されてきた歴史です。そして、胴元は絶対に損をしない仕組みとなっています。
また、我が国では、超党派の「国際観光産業振興議員連盟:IR(統合リゾート)議連」「通称カジノ議連」があり、その悲願であったカジノ解禁に向けて、秋 の臨時国会に関連法の提出を検討していますし、カジノ議連には、安倍首相、麻生副総理・財務相もメンバーとなっております。
また、カジノを誘致している都道府県は、北海道、秋田県、東京都、石川県、静岡県、愛知県、大阪府、徳島県、長崎県、宮崎県、沖縄県の11都道府県で東京オリンピックまでに設置する動きをしています。
道内では、釧路市、小樽市、苫小牧市が誘致に積極的で、他に28市町村が情報を収集中となっており、特に小樽市では、今月の24日に小樽市のグランドパー ク小樽において、「第8回カジノ創設サミット」を開催し、第1部では基調講演やパネルディスカッション、第2部では懇親会と併せて、ルーレットなどの模擬 カジノを体験し、ジャズ演奏やベリーダンスのステージも行う予定です。
これらの動向を受けて高橋はるみ知事は、22日、3市の市長らと共に自民党本部を訪れ、細田博之IR議連会長にカジノ構想の推進を要請するようです。
カジノについては、様々な意見があると思いますが、いみじくも釧路市の「ひがし北海道統合観光リゾートIR誘致協議会」は、「カジノについては、ギャンブ ル依存症や治安悪化などの懸念から否定的な意見もある。しかし、収益の一部を納付金として徴収し、依存症や青少年対策に充てる」としています。
誘致に一生懸命なこの誘致協議会であっても、カジノ誘致によって依存症や治安悪化、青少年への影響が誘発されることを認めています。
知事は、カジノによる功罪をどのように受け止め、対処しようとしているのか、その上で与党の重鎮に誘致要請に行かれるのか、道民に明らかにする義務が有ると思います。


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