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オリンピックとフクシマ

  • 2013年09月07日

2020年のオリンピック開催地が8日に決定されるということで、日本中、さながらオリンピック狂想曲のようです。
しかし、投票される各国の方々は、「そうは言ってもフクシマは収束していない。未だに汚染水が流れ続けている」だから心配であり、日本に対する安全の信頼は払拭していません。
先程(7日23時10分)からの安倍首相のスピーチもフクシマのこと、汚染水のことを具体的に触れていませんでした。
そう、なかなか具体的に言えないからでしょう。
汚染水問題が悪化する中、つい2日前に政府が責任を持って解決すると470億円の予算を付けると発表しましたが、本当に緊迫した状況であることを認識していたならば、東電に任せずもっと前に政府として対処したはずです。
それを今まで、東電の責任で対処すべきとしながら、オリンピック東京開催が危ぶまれると、手のひらを返したように政府の責任で対処するから安心であると、具体的な解決法も示さないで、とにかく安心だとばかり主張しています。
3・11から2年半が過ぎ、未だに避難されている方々は15万人を越え、現地の復興も除染も一向に進展が見えません。セシウムの半減期は30年です。そして、メルトダウンの状況も解らないまま、廃炉の計画も明らかにされていません。
7年後、安倍総理が胸を叩いたように安心な状況になっているのでしょうか。
それとも、フクシマを臭い物としてフタをしてしまい、ただ、見えないように取り繕うのでしょうか。
例え、日本がオリンピック開催国に選ばれ、7年後に日本中が華やかな気分に包まれても、故郷に戻ることもできないフタをされた被災者は、喜びはしないと思います。
オリンピックがあるから、政府が責任を持って汚染水の対処をするのではなく、オリンピックがあろうがなかろうが、フクシマ事故に対し政府が責任を持って解決すべきは当たり前のことです。
フクシマ事故に関する政府の考えの薄さを改めて感じました。


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