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またも言葉遊び

  • 2018年12月15日

 護衛艦「いずも」が航空母艦に変身するらしい。

 防衛省は次期防衛計画において、ヘリコプター搭載護衛艦である「いずも」を全面的に改修してF35B戦闘機が離発着出来るようにするという事が自民党と公明党の与党間で合意したようです。

 総排水量26,000トン、長さ248m、幅38m、出力112,000馬力、最大速力30ノット、乗員520名という巨大な艦船である「いずも」に垂直離発着が出来るF35Bを搭載し、敵国近くまで航行して、搭載している戦闘機によって敵基地等を攻撃する態勢が整います。これを一般的には「空母」と呼びます。

 しかし、政府はこれを「空母」とは呼ばず「他用途運用護衛艦」と呼び、あくまでも「空母」ではないと主張します。

 これまで政府は、憲法上の専守防衛を逸脱するとの解釈から「空母」は所有しないとしてきましたが、一方で、「空母」所有は自衛隊の悲願でした。

 安部晋三氏になってから、どんどん名称を変えて軍備を整え、戦争できる国と化してしまい、「武器輸出禁止三原則」は「防衛装備移転三原則」、集団的自衛権を行使できる「戦争法」を「平和安全法」、「共謀法」を「テロ対策法」、今度は実質的な「攻撃型空母」を「他用途運用護衛艦」と称して、空母ではないから問題ないと抗弁しています。

 その理由を、常時戦闘機を搭載するのではなく警戒監視や訓練の時に限定、通常はヘリコプターの搭載や災害対処、医療への任務に運用するからと言っていますが、警戒監視や離発着訓練は主要任務であるはずです。

 従って、そのことを理由に戦闘機の搭載を頻繁に行う事は明らかだろうと思います。

 米国の空母は、まさに3・11東日本大震災に被災者の救援に出動しましたが、国際的にも日本においても、誰も「他用途運用護衛艦」とは呼びません。

 何でもなし崩し的に事を進めるために、言葉遊びで国民を誤魔化し続ける安倍晋三氏、そう言えば、最近も米国とのFTAを「TAG」と呼んでいましたね。


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