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まず医療従事者にワクチンを

  • 2021年04月14日

 9日のブログに、ワクチンの医療従事者と高齢者の並行接種における遅れと危惧を掲載しましたが、日々感染者が増加して、昨日は大阪でついに1日1,000人を超える感染者が出てしまいました。

 聖火リレーが今日には大阪に入ることになりますが、吉村知事は「緊急事態宣言の要請も考えたい。」と話すほど市内の感染は深刻となっています。

 京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の関西圏の5府県は、2回目の緊急事態宣言が発せられる前夜のような状況、同じく東京、神奈川、千葉なども深刻さを増しています。

 その中で始まった高齢者へのワクチン接種、八王子市では先着順としましたが、すぐに予約が満杯になり混乱が生じたということも報道されましたけれど、多くはクラスターを避けるために高齢者施設から始めています。

 しかし残念ながら、「雀の涙」ほどの量しか自治体に配分されず、全高齢者分は6月中にやっと数が揃うとのこと。これまで政府の朝令暮改を考えると、これも全く眉唾ものとしか思えませんが、ワクチンの量が少ないからといって、医療従事者の接種が完了する前に高齢者への接種を始めることに違和感を覚えます。

 このままでは、医療従事者480万人への接種が完了するのは5月の連休明けだと政府が言いましたが、しかし、しつこいようですがですが、これも希望的観測としか言いようがないのでは・・・。

 現状では、「基本型接種施設(ディープ・フリーザーを設置する接種施設)」でも、未だに1回目の接種が終わっていない所が多いといいますから、当然、「連携型接種施設(基本型施設からワクチンを移送して接種する施設)」などの小規模病院などでは1度も接種を受けないで患者を診ている状況にあります。

 このままの感染状態が続くと、日本医師会の会長が「余談を許さない状況」と話していましたが、医療体制は早晩危機がくるでしょう。

 その時に、医療従事者がワクチン接種を受けておらず、それで感染力の強い変異株に感染し病院の医療従事者がクラスターにでもなったら手の施しようがありません。

 冷静に考えれば判ることで、いくら高齢者への接種を4月からと言ったからとしても、今の変異株を中心とした感染拡大を踏まえれば、規定方針通り医療従事者の2回接種を完了してから高齢者に移行すべきではないでしょうか。

 医療従事者も中途半端、高齢者へも雀の涙ではワクチン効果など期待しようがありません。

 先ずは、全てのワクチンを私たちの命を救ってくれる医療従事者に集中し、早急に安心して仕事のできる環境を整えなければなりません。なぜなら、この方々が居てこそ私たちはワクチン接種が出来るからです。誰にでも判る理由ではないでしょうか。

 河野担当相は、菅氏のメンツよりも現実に即した判断をすべきです。それこそ、ワクチン担当(運び屋だったか?)としての為すべき仕事だと思います。


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