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どうなるTPP審議

  • 2016年04月01日

 4月4日の週から実質的な審議が行われる予定の「TPP協定」ですが、これまでTPP交渉の日本側責任者として交渉の窓口であった「甘利明 前TPP担当相」は睡眠なんだか症で、ここ々2ヶ月以上国会をお休み中となっており、甘利氏の交渉を補佐していた松岡内閣審議官はどこかの大使館に異動してしまったようですし、一体誰が国会答弁を行うのでしょう。

 そう言えば、新たなTPP担当相として石原伸晃氏が就任したことを忘れていましたが、思い出せば交代したばかりの予算委員会で、安倍晋三の真似でもしているのかと思わせる太太しい(ふてぶてしい→自分勝手で無遠慮、かつ、こわいもの無し)態度での答弁は謙虚さのかけらも無いものでした。

 しかし、この石原担当相が果たしてTPP問題の質疑を乗り越えられるのかというと心許ない気がします。

 TPP協定の交渉は、12カ国による全体交渉だけではなく、日米二国間交渉においての密約、日本側が飲み込んだ不平等交渉の中身の全貌などが課題となりますし、また、交渉の全てが明らかにならなければ国民が納得出来るものではないことになります。

 そのためには、直接交渉を知る担当者が居ない今、石原氏で対応が可能なのか、「何も知らず、おまけに不用意な発言が多い石原氏では、立ち往生するのでは」と自民党の関係者も不安がっているようです。

 また、協定案は7000ページ以上にも上るものとなっておりますが、1月に公表した暫定の日本語訳は944ページ分しかありませんが、安倍晋三は勿論、石原担当相も熟読しているとは思えませんし、日本語訳は概要となっているのではないかと思います。

 その陰に潜んでいる問題点をあぶり出すことは野党のプロジェクトチームも当然行っているものと思いますし、その攻防は、迫力のあるものなろうかと思います。

 そして、一体どうなっているのかと思っていた「甘利疑惑」ですが、弁護士有志の方々の告発で、ここに来て東京地検が遅ればせながらと言いますか、いやいやと言いますか、やっと捜査を始めるような動きとなってきたようです。

 与党は、野党が提出した安保法制廃止法案の審議拒否の理由にTPPの審議が有るからと言っていますが、本来であれば、安保法制廃止法案に審議も十分に行うべきですし、TPPについても同様ではないでしょうか。

 なんせ、この二つは我が国の今後を大きく左右する問題なのですから。


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