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「芽」

  • 2013年02月23日

先週20日、第1回定例会が開催され、高橋知事の「道政執行方針演説及び予算提案説明」が行われました。
相変わらず総花的で、これといった特徴もなく言葉だけが空虚に響くだけでした。
その日の夕刊(全道一の購買数を誇る新聞)の解説には、「演説は型どおりの表現も多かった。知事は『地域活性化の芽も動き始めている』と強調するが、財政難で手足を縛られているとはいえ、3期目も半ばを迎えてなお『芽』が『幹』に育っていないのはさみしい。」と論評していましたし、翌日の道内ラジオ放送でもパーソナリティーが「10年経って、まだ『芽』とは・・・」と感想を述べていました。
このことを知事ご自身はどのように受け止められるのでしょうか。
時代はスピード感が求められ、行政においてもまったく同様であるにも関わらず、知事に就任して10年間が経過してもなお、「芽」は未だ「芽」のままであり、10年の歳月を費やしても動き始めただけでというのでは、「牛歩」の牛もビックリです。
北海道はこの10年間で他県から完全に取り残されてしまったことを道政を担うトップリーダーである知事ご自身が認めてしまったのです。
その責任は非常に重いものです。
夕刊は、同じ記事の中で「目立った失政のない知事の行政手腕を評価する声は少なくない。」とも述べられていましたが、今までの道政をどのような視点で、評価されたのか少なからず疑問を感じます
知事の10年間の道政運営の中で指摘されなければならないのは、財政再建計画は毎年焼き直し、借金は減ることなく道債残高は約6兆円へ拡大、7年連続の異常な赤字予算編成、経常収支比率の危機的状況、支庁制度改革の失敗、北海道病院事業改革の失敗、医師不足が解消されない地域医療の不安、HAC再建の失敗、道州制の棚晒し、雇用の停滞、の他にもさまざまな失政が散見され、また、成果として挙げられたフードコンプレックス国際戦略特区は国の計画に乗せてもらっただけ、新幹線函館着工は就任前、札幌延伸は民主党国会議員団の成果、まさしく国頼みだけで過ごした10年間だったのではないでしょうか。
そして、失われた北海道の10年間が、今の疲弊した姿に表れています。
「厳しい財政状況」だったから仕方がないという評価もされていましたが、マスコミとしての厳しい目はどこにいったのかと思います。
マスコミの使命として、道政を担っている知事への厳しいチェックもお願いするところです。


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