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「生ぬるい論議」にいささかの異論

  • 2012年07月08日

今日、ある新聞の朝刊に「知事と議会の生ぬるい論議」という題で、編集委員のコラムが載っていました。
元道議の言葉として、「かつては泊原発でも議員が入れ代わり立ち代わりの質問を浴びせ、ものすごく厳しい議会をやった。だけど、今は道民にアピールする議論は聞こえてこない。寂しいね。」との言葉を引き合いに、今定例会における原発関連の質疑の軽さを指摘していました。
私の地方議会の経験と比較しても、今の道議会は議論の場とは言い難く、いつも本会議で質問しては「空しさ」を憶えています。
ご指摘のように、議員の質問の内容も個人差があろうとは思いますが、与党の質問には丁寧に答え(従って再質問はほとんど行われない)、野党には聞かれている質問に対し、はぐらかした答弁しか返さないという知事サイドの露骨な議会対応にも目を向けるべきだと思います。
過去に同じ新聞紙上には、学芸会と非難されていた意見調整を見直し、新たな期待の下に行なわれた本会議の知事の姿勢に対し、失望の記事が掲載されていました。
過去に横道知事、堀知事を擁した社会党与党時代、野党自民党の質問をかわすために、質問時間や質問回数の制限を導入されてきただろう、そして、今の議会ルールの基礎を作られてこられた先輩道議の方から、厳しさに欠けるとの指摘はいささかという感じがします。
議員の質問に丁寧に答える知事の姿勢があれば、議論は活発化します。
自らの考えを持たず、ブレーンにばかり頼る知事。
ストレートの球には、はぐらかす返球。変化球にも一字一句変わらない返球では、暖簾に腕押し、糠に釘、馬耳東風であり、深まる議論や厳しい議論になるはずもありません。
知事と議員は、同じ政治家ですから意見の相違はあって当たり前です。
知事の反問権も結構ではないですか。
お互いの考えをぶつけ、ディベートを重ねて、問題点を浮き彫りにし、そのことで良い方向性を見つるべきですが、今の知事にそのことを求めるのは無い物ねだりであり、そのことが議会の形骸化の最たるものであることも指摘していただきたいと思います。


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