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無意味な敵基地攻撃能力

  • 2018年01月12日

 小野寺五典防衛相がハワイ・カウアイ島にある「地上配備型迎撃システム:イージスショア」の実験施設を視察したことが報道されました。

 そして、「日本に導入した際、北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛(BMD)に限らず、将来的に巡航ミサイルの迎撃への活用など、機能を拡大したい」との考え方も示したようです。

 そして、このイージスショアの活用に必要となるレーダー施設「SPYー6」の試験施設も視察しました。

 政府は、このイージスショア、巡航ミサイル、F35A・B戦闘機を導入すべく、今年度の補正予算で調査費を、新年度予算では整備費を計上、全く国会論議を得ず、勝手に閣議決定をしてしまいました。

 敵ミサイルを打ち落とす迎撃システムは、これまでもその効果が疑問視され、専門家は一度に多数のミサイルが発射された場合、全てを迎撃することは出来ないと断言しています。

 だからなのか、敵基地においてミサイル発射の予兆があった場合の備えとして「敵基地攻撃能力」を高める理由で、巡航ミサイルの購入にも及びました

 しかし、これとても専門家は疑問視しています。

 巡航ミサイルは目標の緯度・経度を精密に設定して入力しないと、その効力は発揮できません。

 すなわち、ミサイル基地の場所が明らかであり、固定されている場合には発射の予兆で攻撃することが可能かも知れませんが、北朝鮮のミサイルはテレビでもご存じの通り自走式、あるいは牽引式の移動発射機に搭載し、もっぱら中国国境に近い山岳地帯の谷間に掘った無数のトンネルに隠されており、神出鬼没でどこから発射されるかは予想がつきません。

 偵察衛星でも移動する目標を正確には掌握出来ませんし、静止衛星でも発射の際に出る高熱を赤外線で感知するだけ、それをフォローアップするためのイージスショアとSPY-6かも知れませんが、それを開発・保持している米国統合参謀部も、昨年11月4日の下院議員の質問に「北朝鮮の核兵器は地下深くに保管され、全てを確実に破壊するには地上侵攻しかない」と述べ、位置が分からないことを認めています。

 したがって、イージスショアも巡航ミサイルも北朝鮮への対抗策としては、あまり意味が無いと言わざるを得ません。

 にも関わらず、高額な防衛費をつぎ込むのは、安倍晋三が日米首脳会談でトランプの言うがままに貿易赤字の解消策として購入の約束をしてしまったからに他なりません。

 それを誤魔化すために、国民には北朝鮮の危機を煽り、高額で新しい兵器を購入することで安心だと思わせるとは、笑うしか有りません。

 軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は「自衛隊が北朝鮮攻撃をするなら、米・韓連合司令部の統制下に入らなければならない。韓国軍は480機の戦闘機・攻撃機を有し、また、射程500kmで北朝鮮のほぼ全域をカバーできる弾道ミサイルを1700発持っている。これに米軍が参加することから攻撃能力自体に不足はなく、少数の日本機の参戦は邪魔でしかない」と表しています。

 安倍晋三に騙されず、冷静に情報を知ることが大事です。


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